お寺で倍音浴 番外編 at 本郷・求道会館 | ||||
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求道会館 明治・大正・昭和の戦前まで本郷の地で活躍した真宗大谷派の僧侶、近角常観(ちかずみじょうかん)の創建による仏教の教会堂です。50年間もの長い間閉鎖され荒れていましたが、東京都の有形文化財に指定され、ほぼ88年前の創建当初の姿に修復されました。当時のモダニズムを象徴する武田吾一の設計による求道会館は他の武田作品にもみられるように、かなり大胆な和洋折衷の意匠でまとめられています。仏教寺院本堂でありながらキリスト教会(バシリカ形式)風の構造形式を持ち、主要部はレンガ造(イギリス積み)、小屋組はハンマービーム形式の木造トラスが用いられています。正面ファサードにはアーチ型のステンドグラスを配し、細部の装飾にはユーゲント・シュティルやアール・デコの影響も感じられ、多方面に異彩を放った武田五一の才能が窺われる作品です。 日時:2007年9月13日(木) |
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